2012年10月24日

<排ガス微粒子>北関東で高濃度に 東京から南風で運ばれ

<排ガス微粒子>北関東で高濃度に 東京から南風で運ばれ

毎日新聞 10月23日(火)21時39分配信

 東京近郊で発生した排ガスなど汚染物質の微粒子が光化学反応を起こしてPM2.5などの微小粒子状物質が生成され、南風で運ばれた結果、北関東で高濃度になっていることが23日、国立環境研究所の研究チームによる分析で分かった。前橋市では国の環境基準を超えて観測されており、伏見暁洋研究員は「濃度の低減には周辺地域と連携して対策を講じることが重要」と指摘する。
 国環研は、07年7月31日〜8月10日、東京都狛江市▽埼玉県騎西町(現・加須市)▽前橋市▽茨城県つくば市の4カ所で微粒子を集中的に観測。光化学反応の指標となるオゾン濃度のピークが東京近郊から時間差で北関東へ移動しており、生成された相当量の微小粒子状物質が輸送されていると推定した。

 国環研による集中観測期間の中で、8月1日夕方の1立方メートル当たりのPM2.5の平均濃度は、狛江23.7マイクログラム▽騎西34.9マイクログラム▽前橋38.5マイクログラム▽つくば29.6マイクログラム。前橋は狛江の1.6倍に相当する。

 環境省は09年、微小粒子状物質の環境基準を定め、PM2.5の1立方メートル当たり濃度を、年平均値15マイクログラム以下、1日平均値35マイクログラム以下とした。【安味伸一】

 【ことば】PM2.5

 粒子状物質のうち、粒径が2.5マイクロメートル(マイクロは100万分の1)以下のもの。ディーゼル車などから直接排出される「1次粒子」と、大気中での光化学反応などによって、窒素酸化物などのガス成分から作られる「2次粒子」に分類される。粒が小さいため肺の奥深くまで入り込みやすく、ぜんそくや肺がんなどのほか、不整脈や心臓発作など循環器への影響も指摘されている。PMは、Particulate Matterの略。

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