2012年10月12日

祇園暴走事故から半年 容疑者死亡で真相究明の壁高く

祇園暴走事故から半年 容疑者死亡で真相究明の壁高く

産経新聞 10月12日(金)13時5分配信

祇園暴走事故から半年 容疑者死亡で真相究明の壁高く
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祇園暴走から半年。現場で読経する、専念寺の井川幹男住職(手前)=12日、京都市東山区(安元雄太撮影)(写真:産経新聞)

 京都・祇園で4月、軽ワゴン車が暴走し7人が死亡、12人が負傷した事故は12日、発生から半年を迎えた。運転していた藤崎晋吾容疑者(30)が故意に車を暴走させた可能性や、持病のてんかんの影響が指摘された。しかしその後の捜査で、車は細い路地を車の間をすり抜けるように走行していたことが判明。捜査関係者は「発作が起きたと考えるより、過去の事故で負った高次脳機能障害によって、パニック状態にあったと考えるのが自然」と述べる。

【フォト】 京都・暴走車事故 負傷の映像カメラマン、現場を歩く

 府警は、殺人容疑の適用も視野に捜査を進めていたが、自動車運転過失致死傷容疑での立件が可能かどうかを焦点に、詰めの捜査を進めている。

 事故は4月12日午後1時ごろ発生。藤崎容疑者の車はタクシーに追突した後、赤信号の交差点などを暴走。歩行者らを次々とはねて約360メートル離れた電柱に激突した。

 藤崎容疑者は平成15年にバイク事故で重傷を負い、その後、てんかんと診断された。当初は、てんかん発作が事故原因ともみられたが、現場検証や専門家の見解から、発作を起こしていれば、高度なハンドル操作は難しく、過去の事故で負った高次脳機能障害障害が影響し、パニック状態に陥っていた可能性が浮上した。脳の病気の専門家も「事故状況から、深刻なてんかん発作が起きたとは考えにくい」と指摘する。

 ただ「見えない障害」ともいわれる高次脳機能障害は、症状の出方がさまざまで損傷部位の特定も難しく、藤崎容疑者自身が事故で死亡したなか、事故原因の特定作業は難航しているのが実情だ。

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